コンセプト

自然との共演


山に降った雨は森を潤しせせらぎとなり川となって陸を流れ、海に注ぎます。そして太陽に温められて蒸発して空の雲となり再び雨となって山に降ります。この地球の壮大な水循環の途中で、水車はそのエネルギーをちょっとだけ借りて、くるくると回ります。水車の回転は地球のもつ持続可能なサイクルそのものを象徴するとも言えるでしょう。

かつて日本のいたるところで様々な用途の水車が多数存在し利用されてきました。人々の暮らしは自然から恵みを受けることで成り立っていました。それら水車がほとんど姿を消した今、「音楽を奏でる」という新たな役目を持った水車をつくり、人間と自然が共演しようというプロジェクトです。水車が回るためには自然の水が豊かであることが必要で、そのためには山と森が豊かであることが不可欠です。楽しく夢を膨らませながら、自然と向き合う生き方に思いをはせましょう。



音楽×アート×地域力


このプロジェクトは音楽家やアーティストと、機械・設計・建築・水道など多様な分野のエキスパートたちが知恵と技術を結集して『音楽水車』という誰にとっても未知のものを作り上げる、分野の枠を超えたコラボレーションです。地元の人材、地元産の資材といった地域力を結集するとともに、都市部や近隣地域、遠く海外からも人が集まり、地域を超えたダイナミックな交流が生まれています。



コミュニケーション


ミュージシャンとアーティストと自動車整備士と大工が協力して一つのものを作る、というようなことは通常はなかなかありえません。全く異なる分野のコラボレーションにおいてはコミュニケーションが非常に重要です。共同作業を通じてお互いの知識や技術や発想の違いを知ることで、新鮮な驚きや新たな発見があり、お互いに対するリスペクトが生まれます。
関東、岩手、愛媛そしてオーストラリアと『音楽水車』の制作が移動することに伴い、地域や国境、言葉の壁を越えたコミュニケーションもどんどん広がっています。



楽しむこと♪ワクワクすること♪


音楽水車プロジェクトは組織ではありません。『音楽水車』というどこにも前例のないものを、楽しくワクワクしながら「寄ってたかって」作るプロジェクトです。「楽しそうだな」「おもしろそうだな」と思った人は誰でも自由に参加できるものです。特別な技術や知識がなくてもよいのです。そんな「出入り自由」のゆる〜い集まりです。







音楽水車プロジェクトの歩みと主な活動


「神戸ビエンナーレ2013」


「アート・アンド・ミュージック・オン・ステージ・コンペティション」にむけ、水車で回ることをイメージしたからくり音楽装置『種まきMILL』を制作、準大賞を受賞。  Read More



「とびがもり水車音楽祭」


2014年9月岩手県一関市千厩町奥玉の飛ヶ森キャンプ場において自然の水で回る音楽水車を中心とした野外イベント「とびがもり水車音楽祭」を企画制作。関東のミュージシャン・アーティストと地元岩手の様々な分野のエキスパートをはじめ多くの人がプロジェクトに加わり、『とびがもりMILL』と水車を制作。音楽水車を中心とした音楽祭を開催し、音楽・アートと地域力の結集として大きな成功を収める。同音楽祭は以後毎年実施されている。  Read More



「音楽水車in石畳」


2016年2月に愛媛大学・松山大学の学生共同プロジェクトsenseの招きにより、愛媛県内子町石畳地区において「石畳を思う会」の協力のもと「音楽水車プロジェクトin石畳」を開催。岩手より運んだカラクリ装置と同地区の既存の精米水車を連結するという初めての試みを成功させた。 Read More



「パース・ミュージック・ミル (Perth Music Mill)」


2016年12月にオーストラリア、パース市で開催のイベント、Light Up Leederville Carnival への参加協力が決まる。プロジェクトから数名が赴き現地のプロジェクトメンバーと共同で制作に参加。水に乏しい当地でソーラーパネルによる動力でのMusic Millのパフォーマンスを行う。 Read More


「農機具ミュージック」


音楽水車の活動の中からスピンアウト的に発生したプロジェクト。唐箕(とうみ)や足踏み脱穀機、座繰り機など、回転する構造を持った古い農機具や民具を楽器に変えて演奏する。モーターや発動機にとって代わられ使われなくなった古い農機具に楽器としての新しい命を吹き込みハレの舞台にいざなう。古い道具に刻まれたた昔の人の知恵や技術、暮らしぶりを感じる。 中世ヨーロッパの古楽器「ハーディーガーディー」のメカニズムを唐箕に取り入れた「トーミー・ガーディー」、足踏み脱穀機(ギーコン)を演奏装置の動力とする「ギーコン・ミル」などの楽器制作を進めている。 Read More



一橋大学在学中、室田武氏(故人)のゼミでエネルギー問題、エントロピー経済学、環境問題などについて学ぶ。
宮ノ上貴昭&スモーキン、池田芳夫カルテットなどで、ジャズシーンにデビュー。1990年に米国ボストンのバークリー音楽大学より奨学金を得て渡米。同学にて2年間学んだ後ニューヨークに移り2年間の武者修行、計4年間をアメリカで暮らす。
1994年帰国し、日本国内での活動を再開。自己のバンド「KAIMA」やサキソフォビア、酒井俊、綾戸智絵など様々なバンドやセッションで演奏する他、akiko、orange pekoe、平井堅、八代亜紀等のレコーディングに参加。現在はサキソフォビア、punch!、久米雅之5、奥平真吾The New Forceのメンバーとして演奏する他、中川ひろたか&モダン・ギャグ・カルテット、女優室井滋の「しげちゃん一座」にも参加している。

2013年に『音楽水車プロジェクト』を立ち上げ、音楽を奏でる水車の制作に取り組んでいる。同プロジェクトで神戸ビエンナーレ2013「ミュージック&アート・オン・ステージ・コンペティション」準大賞受賞。2014年より岩手県一関市千厩町において「とびがもり水車音楽祭」を開催。

2017年に「とびがもり水車音楽祭」の地元、岩手県一関市千厩町奥玉に空き家を借り音楽水車工房とする。1年の3分の1以上を工房で過ごし、地元の住人と交流・協働しながら音楽水車と農機具楽器の制作及び独自の音楽の制作にいそしむ。

インターネットホームページ http://www.oka.net/





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