香川県高松市 高原水車

2019年10月26日(土)

香川県高松市の高原水車(たかはらすいしゃ)。江戸時代に起源を持つこの水車は、東京都三鷹の水車に勝るとも劣らない規模をもち、水車の専門家の間では「東の峯岸水車、西の高原水車」と並び称されているそうです。最後に稼働させていた方(故人)の娘さん達が「高原水車友の会」を立ち上げ、復元に向けて動き出しています。

ここへは3度目になりますが、昨年水車大工野瀬秀拓さんによって水車が新調・付け替えられてからは初めて。立派な水車がゆったりと回っていて感激。江戸の昔から明治大正昭和と時代によって変化した様々な製粉精米装置が残っていて、大変貴重な産業遺構です。私を含め、歯車マニア・民具萌え・プーリーフェチの皆さんには堪らない場所。

現在歯車や石臼などの復元作業も進行中とのこと、大掛かりな仕掛けが動く日が待ち遠しいです。
水車をバックにミニライブ的に演奏、「高原水車友の会」の皆さんに聴いていただきました。いつかここでも音楽水車ライブやりたいです。


建屋の中に設置された直径4.5mの水輪。九州の水車大工、野瀬秀拓さんによって2018年に復元・付け替えられたもの。



粉を挽く石臼に取り付けられていた古い歯車は復元のため取り外されていました。





高原水車の歯車は「差し歯」式です。



古い歯車たちは長年の使用で削られ独特の形状になっていました。













おそらく昭和に入ってからの比較的新しい部分には鉄製のシャフト・プーリーと平ベルトが使われています。







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