2014年3月11日 |
音楽水車プロジェクトのメンバーで三鷹の水車「しんぐるま」(峰岸水車)を見学してきました。「しんぐるま」は三鷹市の文化財として稼働できる状態で保存されています。「機械遺産」にも指定されています。かなり規模の大きな水車です。起源は江戸時代、様々な工夫と機能追加が繰り返されながら昭和43年に野川の河川改修で取水できなくなるまで水力で稼働していました。その後もしばらくは発動機によって精米、製粉が行われていました。
並べられた「大万力」(大きい歯車)
水路。水量を調節した後、水車建屋の下に引かれています。
直径4.57mの水輪は水車建屋の中にあります。
水車に直結した「大万力」から横方向に回転が変換されたメインシャフト(ヨコシン)はケヤキ製。
最大10本の杵を上下させます。たくましく黒光りしています。
米搗きの杵と臼がずらっと並んでいます。
大正から昭和にかけて作られた部分は鉄のシャフト、鉄製プーリーと木製の「ナデボウ」、木製歯車が共存しています。
歯車が立体的に組み合わされています。斜めに伸びるシャフトは、天井付近で「せり上げ」(ベルトコンベア的機構)を動かします。
やっこフルイ」を左右に動かすメカニズム。
修理、メンテナンスのための道具たち。
精麦機。プーリーとベルトを介して水車動力でも発動機でも動く、ハイブリッド機構になっています。